いぬ かい  とり 
    

 犬飼電子 

 真空管ギタアアンプ製造! 

オーディオ的指向でギタアアンプを作る

その前に
これは新しい音を作ろうという意図でもある。ゆえにプレキシの音がいい・ツインリバアブの音を狙うなどという御方、もしくは一台でいろんな音作りができるアンプが欲しいと思ってゐる御方には無縁なので御引き取り願う。

世の中に真空管式ギタアアンプは数多くあれど、どれも何となく似たような構成になってゐる。

このような造りの物はギタアアンプとしては普通なのかもしれない。しかし、犬飼は大変な違和感を禁じ得ないのである。そこで、以下のようなコンセプトでオリヂナルアンプを設計する。

  1. 低出力、しかし高音質・低雑音
  2. 稀少球は使わない
  3. 出力管差し替え可
  4. 安全・長寿命
  5. 半導体不使用
  6. 持ち運び可能
  7. 歪み回路は搭載しない

高級コンポを思い出してほしい。全てが独立したユニツト構成になっており、全てが一流の音を出す。あとはユウザアが如何に組み合わせるかで決まる。ギタアアンプも、それでいいではないか。
メンドオなのはヤだ、という消費者にも無縁なので御引き取り願う。

低出力、しかし高音質・低雑音
最低でも60W、普通に100W というのは如何なものか。そんなに爆音にする必要があるのだろうか。
ステエヂ据え置きアンプなら解る。しかし目的は個人用のポオタブルである。だいたい、ボリウム位置が1とか2でチマチマ鳴らしてゐてはアンプにとっても本望ではなかろう。また、ボリウム8とか9で鳴らしたほうが真空管独特の圧縮感が期待できる。出力はデカいほうがいいと思い込むのは誤り
回路構成はシングル。単にシングルの音が好みである、という理由。シングルは低域が不利である云々あるが、ギタアアンプでは低域カツトしたほうが良く鳴るから関係なくなる。
しかし! 普通にシングルで設計すると5Wとかになり、さすがに足りない気がする。
ゆえに、犬飼アンプでは10W〜15W程度とする。
稀少球は使わない
めづらしい球も使ってみたいのではあるが、入手のしやすさ・バリエエシヨン等を考えると有名球採用となる。真空管には寿命があり、また、持ち運び時の振動でトラブることも充分考えられる。そのとき、稀少球では途方に暮れるのではなかろうか。
半導体不使用
べつに半導体がキライなわけではない。半導体は効果的に使えばいいと思ってゐる。しかし今回は半導体とは無縁にしようと思う。整流管のほうが電源投入時の立ち上がりがソフトでいいし、シングルだから定電流回路とかも不要。それほどゲインも必要ないし… となると、いっそのこと半導体不使用で、となるのである。
真空管差し替え可
案外、球の差し替えで音質が大きく変わるというのは知られてゐない気がする。真空管式ギタアアンプ所有者でも 差し替え など試みた御方は少ないようである。たしかに誤ると危険なのであるが、ここでは 差し替えできて当然 というスタンスで行く。
この場合、差し替えで色々な音を楽しめるようにバリエエシヨンの多い球を使ったほうがよく、そうすると上記の有名球にマツチする。
初段には12AU7、ドライバに6SL7GT、出力管にはEL34・KT88切り替え式にする。
安全・長寿命
当然である。定格いっぱいの部品にしておいて計画的に壊れるような設計はしない。
持ち運び可能
自宅・練習場所・ライブ会場などに持っていく機会は多いのではなかろうか。そうなると車に積載しやすいサイズ・重量にするべきである。運搬性と放熱・メンテを総合的に考えると、スピイカアーと分離するタイプ(ヘツドアンプ)に行き着く。もともと、スピイカアーも好みの音がする物を選んでほしい意図もあったりする。
アンプもスピイカアーも楽器の一部だと思って、ギタア選定時の如くちゃんと聞いて選んでほしい。
歪み回路は搭載しない
「だめじゃん」という声が聞こえてきそうであるが、ここが今回のアンプ設計のキモなのである。
この意味は「わざと歪むような回路にしない」ということであり、いっぱいまで回せば物理的に歪んでいく。
歪み重視すぎてクリイン出すにはゲイン2マスタア10でノイズ多し、というアンプもあるようだが、ハァ?である。クリインが良く鳴らないアンプからイイ音が出てくるとは思えない。
犬飼アンプとしてはとにかくクリインが良い音で鳴ればよく、歪みとかの加工は足元のエヘクタアでやって、という姿勢なのである。
わざわざアンプまで手を伸ばして調整するより、足元でやった方が便利ではないか。


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© INUKAI DENSHI